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構造を見つめ直す

(H29年10月15日)

構造のわかる1級建築士(その1)

毎日「実務」の中、どうしてこんなご時世に・・・と感じたり、また業務に「大変だな」と心に刻む日々の方が多いと思い、「構造のご支援」として全国各地で体験してきたもの

から、「構造のわかる1級建築士」を見つめ直します。

実務に、「意匠」しか行わないとか特定分野のみ関わっていると、「構造が絡む」局面では

何らかの技術基準の解説書が必要となります。

ここで出てくる文献が「黄色本」であり、(全785ページ)にも及ぶ分厚いもので、初めて

見た方は内容の多さや中身の記述に唖然として閉口です。

この本の表紙が「縞模様の黄色いで表装」なので、このような呼称がついています。

正式には、「2015年版 建築構造関係技術基準解説書」となっています。

だから、読む側に「基礎的知識の涵養」なしには難易度は高くなりページ数の多さにも

圧倒され「途中挫折」してしまう方々があるのです。

では、何故この本が注目されたのか・・・その理由は、「姉歯事件」です。

平成19年6月20日の法改正により、「確認申請」や「適合性判定制度」により今迄以上に「構造に関する事項」の取り扱い規定が厳格になったのです。

是が非でも、この「黄色本」を理解しないと「日常業務」に支障が出たり、新建築士制度における「構造設計一級建築士」の講習会を受講後、修了考査時に「持込み可能なもの」としてこの本が指定されており「読破」しなければ「修了」とならないのです。

いまさらながら「黄色本」と感じられた方々が多いはずです。

そこで、今回より「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評します。

「構1資格」があれば、「超高層ビルから小規模建築物」までの守備範囲に問題が生じているように思われ、施策側にも現状に対する「気付き」が必要です。

構造設計一級建築士も大量生産されてくると様々な弊害を生んでいます。

何故、このような「制度」を作らねばならなかったかを見つめ直します。

そこには、建築基準適合判定資格者(建築基準法施行細則第3条の18第一号による)の高度な専門的知識能力が欠落していた事実だったのです。「姉歯事件」がそれです。

だからこそ、私のライフワークである「構造のわかる1級建築士」が肝要となるのです。

(H29年10月25日)

構造のわかる1級建築士(その2)

最近の「セミナーや勉強会」において、若い世代のご参加が多くなりました。

とても嬉しいことです・・・次世代に受け継ぐ「橋渡し役」として立ち回っています。

北海道・札幌や沖縄県・那覇から「主婦の方」が熱心に学びに取り組む姿勢を見せて

おられて感謝しています・・・「東京や大阪」ならご参加しやすいのですが「遠路」と

なる地方都市では「地理的要因」に移動する必要経費に「ボランティア」状態です。

だからこそ、「構造のわかる1級建築士」を見つめ直します。

全国各地での体験から実務に、「意匠」しか行わないとか特定分野のみ関わっている方

にしてみると、「構造が絡む」局面では「構造屋」が解決してくれる・・・と言う。

そこに基本的に考え方が間違っています。お互いに「一級建築士」のはずです。

「仮定断面」すら自分で決めれないで、注文主に対する「説明責任」が果たせますか?

当方の勉強会のカリキュラムに「仮定断面を自分で決める」を入れているのはこのような

方々の自己研鑽に目覚めて欲しいからなのです。

相当昔に「一級建築士」の資格を頂いたなんて理由にもならず、職能として「依頼者」に対する説明責任を果たすのに「構造屋」なんて言葉すら問題視されます。

今も昔も「一級建築士の考査」に「構造計算」が課せられていない事が原因なのです。

毎年約4,000人の「一級建築士」を誕生させている中で「構造のわかる1級建築士」は

全体の数パーセントしか満たない事実を「施策側(国土交通省)」は是正すべきと考えます。

耐震偽装事件があったから「制度の一部」が小手先に是正された。これで充分でしょうか。

根本的に「一級建築士の考査」に「設計製図を書かせるために構造計算」を課すべきです。

その事によって、より質の高い「一級建築士」が生まれ、一級建築士であれば「仮定断面」の算出も出来るはずである・・・そうなることを願う事が間違っていないと思います。

だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。

 

(H29年11月05日)

構造のわかる1級建築士(その3)

現在の構造設計者は、「IT技術」の急速な発展により、計算機技術を頼り利用して

構造形態を創出する手法を取っています。しかし、ひとたび「機械に頼れない架構」と

なれば「手計算」せざるを得ません。過日、関東地方で遭遇した案件もこの類です。

保有水平耐力計算を塑性解析の下界定理に基づく「節点モーメント分割法」により

算出し多くの時間を費やしました。「IT機器」は単なるツール(道具)に過ぎません。

構造デザインの基礎知識から始まり、構造形態の「用・強・美」を意識しながら

進めていく作業は楽しいと感じられるようになると「本物」です。

構造デザインにおいは、法体系や日本建築学会の諸規準を準拠しながら「構造体」を

構築して、「用・強・美」を追求することになります。

 企業ですから「利益追求」も欠かせません。必要以上の「時間のムダ」も排除して

理想を追い求める作業が時には深夜まで延々と続くことも少なくありません。

最近はインターネットの普及により「全国展開」している「構造設計企業」もあり

業務単価表も公開されており参考になります・・・そのように「契約」出来れば理想。

現実は大変厳しく、依頼される案件はとにかく「時間勝負」の「短期決戦」です。

 何故、そうなるのか・・・「意匠作成者」が「構造設計」に時間的余裕を与えない。

依頼主から「建築確認・地鎮祭・着工日」を事前に設定され「追い回される」のです。

結果的に「最適化」すら時間的余裕がない場合、「齟齬・補正・修正」の連続です。

ここで、「最適化(optimization)」とは、すべての設計要件を計算機が自動的に定める

と誤解が多いです。本来、数理解析の分野で複雑な現象を数値や数式にモデル化や

置換を行い、計算機技術を用いた数値計算やシュミレーションすることのはずです。

ですから、「最適化」は定められた実数空間において、ある目的関数の最大値あるいは

最小値を探査する手法なのです。

最近は、「計算機技術」を頼りにしすぎるように思えます。一度、原点に立ち返り

「構造を見直す」ことに目覚めるのも必要と考えます。

だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。

 

 

(H29年11月15日)

構造のわかる1級建築士(その4)

思えば、構造支援を始めて40数年となり、「教育事業」も10年近くなりました。

還暦も通り過ぎ、「健康管理」に留意しながら「全国各地」の後進の育成にお役に

立つことに毎日を過ごしております。

「東京・大阪」はいつでも「勉強会」は開催させて頂いておりますが、地方都市に

あっては、「会場の確保」「ホテル」「移動手段」と手配してもご参加者の少ないのに

毎回のように苦労します。自分自身も大阪から鉄路約3時間の日本海側の地方都市の

出身です。「大阪での法令講習」には一泊二日を余儀なくされます。正直、辛かった。

だからこそ、「地方都市」に着目して残りの人生のライフワークとして「地方都市開催」にこだわり、自分自身の苦労の体験を避けてあげたいのです。

来年(H30年)からは、「札幌」「東京」「西宮」「沖縄」の全国4会場で開催予定です。

「金沢市」「広島市」「岐阜市」などの開催も模索しています。

他の地方都市でも大歓迎です。

また、セミナー時間を午後のみとした「プチ勉強会」の地方都市開催も模索しています。

「学び方」は人それぞれです。当方の自宅学習の「基本学習編」が大変人気があります。

A4版 / 309ページにも及びますが、学ぶ気持ちの「初志貫徹」さえあれば苦になりません。また、「東洋メディアサービス㈱」さまから「新黄色本の学習用DVD」も出ています。

都内の方が地方へ出張時に新幹線車内で「ポータブルDVDプレイヤー」にて音声と映像を見ながら研鑽しているとのご連絡もありました。

着実に「学び」を身に付けて頂きたく願う当方にしてみれば嬉しい限りです。

「構造を見直す」ことに目覚めている方があることに感謝しています。

だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。

 

(H29年11月25日)

構造のわかる1級建築士(その5)

思えば、構造支援を始めて40数年となり、「教育事業」も10年近くなりました。

還暦も通り過ぎ、「健康管理」に留意しながら「全国各地」の後進の育成にお役に

立つことに毎日を過ごしております。

過日、とある旧知の方からメールを頂きました。

某県建築士事務所協会からの「オファ」について企画を進めて頂けるとの事でした。

沖縄県建築士会や東京都建築士事務所協会以来のオファなのでとても期待しております。

地方都市での「学び」に重要なのは「構造の理解が大切である」ことです。きっかけは

何でも構いません。「知らなかった」部分に目覚め、補強していく事の大切さです。

全国各地の色々な方々からのメールもあり「自宅で構造計算をしたい」との相談のメールもあります。また、企業に勤務の傍ら、「構1資格」に初挑戦であるとか、広い範囲の構造を是非学びたいとの意向を示されている方もあります。

中部地方の方からも「初歩的なご相談」もありましたが、「着目点」を指摘すると感謝の

メールがありました。意外と盲点を教わったとご返信にありました。

また、北陸地方の方からも「沖積層の沈下」に関して「基礎地業」のご相談もありました。

業務に関わるものについては詳細を割愛しますが、全国の方々から様々なメールが

着信します・・・嬉しい反面、気を抜けないのも辛いです。

こうして、地方都市に着目してより一層のご支援の展開を考えています。

来年(H30年)からは、「札幌」「東京」「西宮」「沖縄」の全国4会場で開催予定です。

「金沢市」「広島市」「岐阜市」などの開催も模索しています。

他の地方都市でも大歓迎です。

全国各地の「構造を見つめ直す」ことに目覚めている方があることに感謝しています。

だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。

 

(H29年12月05日)

構造のわかる1級建築士(その6)

思えば、構造支援を始めて40数年となり、「教育事業」も10年近くなりました。

還暦も通り過ぎ、「健康管理」に留意しながら「全国各地」の後進の育成にお役に

立つことに毎日を過ごしております。

私の大好きな言葉、「学びに終着駅なし」・・・いつも心に秘めています。

地位や名誉などには無欲です。元気で人生のライフワークを邁進したいだけです。

思い出の多い「沖縄県」では「ゆっくり時間の流れる」ことを体験して、自分自身の

見つめ直しに役立っています。今でも、「関西-那覇」の空路移動に心躍動です。

沖縄県では、「RC造」がほとんどです。「台風銀座」なのでしょう。風荷重に受動抵抗

するには「質量」が有利に働く構造種別なのです。RC造の構造設計実務のご支援も多く

なりました。来年もご要望に応じて地道に実績を増やして行く所存です。

沖縄県は、地震地域係数Zは0.7です。本土より数値が0.3異なります。

その結果、応答加速度から「本土の構造体」より一回り断面が小さい。

車社会の地域特性として「ピロティ形式」に対する構造理解が必修となります。

鉄骨造なら「塩害」を考慮して「溶融亜鉛メッキ」処理となり「高力ボルト」はF8Tと

なります。「溶融亜鉛メッキ」処理工場が沖縄本島には一社しかなく競争原理が働かない

とのご指摘も地元の建設会社から教わりました。

「郷に入れば郷に従え」「住めば都」です。構造を生業として「離島暮らし」も考えたり

しますが・・・現実は色々な弊害があり踏み切れません。

しっかり学びたいとの沖縄県の方々へのご支援もしばらく続けたいと考えています。

地方都市での「学び」に重要なのは「構造の理解が大切である」ことです。きっかけは

何でも構いません。「知らなかった」部分に目覚め、補強していく事の大切さです。

全国各地の「構造を見直す」ことに目覚めている方があることに感謝しています。

だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。