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学び(連載)

初心にかえる学び-6

(R3年6月05日)

「構造を知る」初心者のために(その6)

「構造を知る」初心者のために(その6)

全国各地への往来から「構造を避ける」風潮が手に取れるように見えます。

国立大学の建築学部でも「構造専攻」する方は、毎年40人のうち5人程度です。

大半の学生諸君は、「面倒な事」は避けて、「楽をして卒業」しようとします。

確かに、134単位取得すれば「大学は卒業」ですが、社会人になってからたちまち困る。

ほとんどが「1級建築士の学科Ⅳ=構造」で苦しむのです。さらに「勤務先」では「構造

部署」などへ派遣されイヤイヤ勤務です。世の中「フラッシュ」を浴びている著名な

「建築家」と呼ばれる方は、約38万人の「1級建築士」のうち「ほんの一握り」です。

聞いた話ですが、公務員であれば「建築指導課」へ人事異動なら「奉職を捨てる」など言いだす始末だそうです。誰かが、「構造計算」しなければ「構築物」として立脚しないです。

嫌な事は「避けて通る」なら・・・「建築」をあきらめましょう。

自分に合った「職業」は「グローバル」に探せばいくらでもあります。

若い時は、「旅」をされて、「著名な建築家」である「安藤忠雄さん」のように「プロボクサー」を目指しながら「世界の建築を見る放浪の旅」をした方もありますし、木材の多様性を追求されて「国立競技場」の意匠設計をされた「隈研吾さん」もスーパースターです。

でも彼らのように脚光を浴びるのは、約38万人の「1級建築士」のうち「ほんの一握り」と心得て下さい。

室蘭工業大学の名誉教授である「荒川卓博士」は「せん断強度式」に人生を捧げられた

偉大な教授です。「0.053」とか「0.068」という係数を出すために頑張られたのです。

私達は、その式が「告示式」として採用されているので「RC造」の計算で役立つのです。

私の母校である大阪工業大学の故二村誠二先生は、「アルカリシリカ反応」の研究者でした。

今は亡き温厚な先生ではありましたが、平成7年の阪神・淡路大震災の被害の中で「山陽新幹線の高架橋」の特定区間のみ崩落した「アルカリ骨材反応によるひび割れ」の調査では先駆者でした。骨材中には、セメント中のアルカリ金属イオンと化学反応して膨張する性質を有する事でひび割れに直結するのです。この「アルカリシリカ反応」は骨材中のシリカ生成物(SiO2)である鉱物がコンクリート中の高いアルカリ性のpH条件下で、セメント中のナトリウムイオン(Na)やカリウムイオン(K)と化学反応するものです。この反応を制御する為、使用骨材がシリカ反応性を持つので最近は高炉セメントやフライアッシュセメントを使用するようになったのです。「RC造のひび割れ」にも役立つ話です。

構築物においても、人体の健康管理と同様に「建物管理」にも「目配り」とか「作用・副作用」について合理的かつ適切な工学的な技術者の判断になると考えるのです。

 

とりとめもなく、「世の中の現状」を見つめていて「構造を知る」ことの大切さについて

ひとり一人の気付きが大きく育つことを願っております。

 

 

 

 

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