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学び(連載)

木造建築物の合理化を考える-5

(R3年11月25日)

最新版「構1講習会テキスト」の変化(その5)

最新版「構1講習会テキスト」の変化(その5)

法改正の背景・必要性で述べた「今後の木造建築物の推移」を考えると、「学び」の内容が明確に見えてくる。ならば、否応なく、最新版「構1講習会テキスト」を読破となる。

前回の最後に述べた「筋かいによる構造」の記述です。

 この記述で興味深いのが「筋かい端部」の設計の考え方である。

今一度、お持ちなら最新版「構1講習会テキスト」のP-220の最下部の記述を見て欲しい。

そこには、以下の記述がある。

この納まりは、筋かい木部が柱や梁に直接は接触していないので、圧縮も引張りも、同じ

バネで検討できる。

 最も、妥当なものである。そこに「バネ理論」が隠されている。その指針となる日本建築学会の木質構造設計規準・同解説の「602 曲げ降伏型接合具を用いた接合」です。

設計の手順は①~⑤に示されており割愛いたしますが、各自の手計算を切望いたします。

毎年のように「未修了」とならない為にも、「構造計算が自分で出来る」ように望みます。

「筋かい架構」のあとは「面材耐力壁による架構」ですが、この記述は、2018年改訂版の

講習会テキストを踏襲し、一部すべり特性の算定など踏み込んだものとなっており、考え方の利用に3つの適用条件がある事も示しています。

 さらに、大空間の形成に必要な「アーチ構造」とか「トラス」も論じられています。

2015年3月には「木造校舎の構造設計標準」(JIS A 3301)が改訂され流通材を用いた

標準的なトラスの設計例も示されており、実務では「教材」になります。

あとは、各自の自助努力に期待する以外ありません。

 ここに来て、政府は省エネ性能の高い木造建築物を増やすため、建築基準法の規制を

緩和する方針を固めて、脱炭素社会への取り組みの一環として、3階建て木造住宅を建て

やすくため、木造建物の高さ制限を緩め(13m超→16m超)、行政手続きやコストを減らす。

来年の通常国会に「建築基準法改正案」を提出するとの報道があります。

 より一層、「構造計算の重要性」がクローズアップされて参ります。

 

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