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学び(連載)

せん断抵抗を考える-11 

(R4年8月15日)

荒川卓先生の研究(その11)

荒川卓先生の研究(その11)

この論評は、約6年前に書き下ろし公開したものを推考し直したものです。

当方は、コロナの影響で外出も自粛中のお盆休暇を利用して過去にも読破の「荒川論文(A4版84ページ)」を再度読み直し、先人たち英知に感謝すべく取り上げたものです。

 

Title / 鉄筋コンクリートはりのせん断抵抗に関する研究 (北海道大学工学部研究報告)

 以下、1961-03-20発表の英文から始まる「Abstract(抜粋)」の序文の一部です。

 The paper presents the results of experimental investigations of shear cracks and

shear strength of reinforced concrete beam using a special type of loading.

 The beams were supported at two points, and loaded with the one concentrated load in the span and the other at an overhang. The positions of loading points were sym-

metrical with respect to the center of the beam. so that failure of the beam occured

in the center span.

 

我が国の「地震と建物の耐震」の変遷を見る上で、荒川卓(たかし)先生の研究には感銘を

受け、耐震設計のあゆみから明治以降に西欧の技術を導入しつつ発展の経緯の中で多くの地震被害から先人の研鑽の賜物でもある諸規準等には感謝しなければならない。

荒川卓先生は、「告示式」にも用いられるとても熱心な研究者です。以下はご略歴です。

1931年(昭和6年)4月20日 北海道勇払郡早来町(現安平町)にご誕生

1950年(昭和25年)3月 北海道立岩見沢高等学校(現岩見沢東)卒業

1954年(昭和29年)3月 北海道大学工学部建築工学科卒業

1956年(昭和31年)3月 北海道大学大学院工学研究科建築工学専攻修士課程修了

1959年(昭和34年)3月 北海道大学大学院工学研究科建築工学専攻博士課程

単位取得満期退学

1959年(昭和34年)4月 北海道大学工学部助手

1960年(昭和35年)4月 工学博士(北海道大学)

                        学位論文「鉄筋コンクリートはりのせん断抵抗に関する研究」

若年期のハングリーな物事の追及・熱心さは学びの大切さを常に教えて頂けます。

昭和30年初期に、「北海道」では上磯のアサノ普通セメント・錦丘の砂・広島の砂利・豊平の砂利や丸鋼9㎜φ、19㎜φを用いた試験体(14.5㎝×20㎝の長方形断面で全長

150㎝)をご自身や学部の学生達とご一緒になって製作・載荷実験を繰り返され「きれつの状況」の追跡調査に寝食も忘れて研究の日々だったのでしょう。先人の英知に感謝。

この研究では、大野和夫教授、西忠雄教授、洪悦郎助教授、柴田拓二郎助教授、小幡守講師などご協力の諸先生のお名前もあり、大野和夫教授のことも次回触れます。

 

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