(R5年9月05日)
時代と社会の現状(その3)
時代と社会の現状(その3)
この内容は、R5年盛夏に長野県での「移動執務室」車内で滞在した時のものです。
この論評では「政治イデオロギー」は挟みません。新型コロナウイルスの感染拡大等に
アフターコロナなど現代社会の翻弄の中における時代と社会の現状からの論評です。
「隗より始めよ」・・・古代中国史に「諸氏百家」と呼ばれる人々がある。
「諸氏百家」の彼らは、より良い待遇を求めて働く為に諸国を渡り歩いたはずである。
それなりの待遇が受けれないとなると、その国に見切り「絹の道」を民族移動です。
この語源となる「燕の郭隗」も「諸氏百家」の一人であると古代中国史にある。
彼(郭隗)は、「燕の昭王」に以下の様に進言している。
「優れた人材を集め、国を強くしたいなら、まずは私の待遇を良くすることです。そう
すればおのずと優れた人材は集まりましょう。」
彼(郭隗)が昭王に仕えた頃、「燕の国(今の北京)」は「斉の国(今の山東) 」に国土を
争い事に翻弄されており「戦国策」など詳しく記載されているが、経済的に非常に
厳しい状況にあった。「燕の昭王」は先見の明があったのでしょう。
昭王は、彼(郭隗)の言い分を聞き、豪華な屋敷とそれにふさわしい地位を与えており
結果として各地から「燕の国」に優れた人材が集まりました。
現代社会の労働市場がグローバルに翻弄され流動的な世の中においても、国をしっかり
立て直すには「人々の待遇」の改善が必要と古事記は教えています。