(R2年6月15日)
構造のわかる寺子屋指南 (その1)
構造のわかる寺子屋指南(その1)
耐震偽装事件から「法改正」となり、全国各地へ出向き様々な「構造のご支援」を開始して、10年以上の歳月を費やしております。また、その「活動」の中に多くなってきた
ものとして「滞在型ご支援」として、「構造のわかる寺子屋指南」があります。
実務に「意匠」しか行わないとか特定分野のみ関わっていると、「構造が絡む」局面では
たちまちお困りの連続です。社員教育も同様ですらから、当方に白羽の矢が立ちました。
北から南の全国移動の中、熱心な企業があります。それは、沖縄県内にありました。
いつもの「那覇滞在」は、新都心と呼ばれる文教地区の小学校前に「滞在マンション」を
確保して、毎回概ね2週間の滞在です。
「毎週、土日」の「那覇の勉強会」の合間に「企業の設計部の底上げ」に協力です。2年間続きました。依頼者の「若女将」は、当方の勉強会に熱心にご参加され、1級建築士受験対策も出前させて頂き、無事、資格取得されました。
そのあと、当方へのご依頼がまさに「構造のわかる寺子屋指南」でした。
毎回設計部の方々が、10人程度参加され、「問答形式」にて「カリキュラム」の進行でした。
この企業の目の付け所には見習うべき要素が多くありました。設計部のみならず、営業部や総務部の方々にも「社内会議室」で本土から著名なコンサルタントを招聘でした。
さらに、沖縄県内の2社も同様に社員教育に取り組まれてご依頼を受けました。
すると、今度は市役所の方からも定時後の庁舎の会議室にて「研鑽」のご支援の依頼を
受けて、北部の市役所・南部の市役所の2つの掛け持ちにもなりました。
さらに、民間確認検査機関からもお声が掛かりましたが「日程調整」がつかず断念され
ましたが、本土から距離的要因のある「離島」での反応に感謝しております。
沖縄本島は、南北に約100kmの細長い島ですから、「移動・滞在」がネックとなります。
本島以外にも、「南西諸島・先島諸島」と呼ばれる「宮古島・石垣島」にも赴きました。
日本列島の南北約3,200kmの最南端・最西端までの移動・滞在です。
新型コロナウイルスの感染拡大で、今年予定の「構造初心者向け勉強会 / 地方都市版」
である「寺子屋教室」も公民館をお借り出来れば来年から順次開催を企画しております。
現在企画中の地方都市は、来年早春2月中旬の「鹿児島市」です。ご期待ください。
(R2年6月25日)
構造のわかる寺子屋指南 (その2)
構造のわかる寺子屋指南(その2)
前回の「沖縄県の活動」をもう少し、掘り下げてみます。
全国各地へ出向き様々な「構造のご支援」から「ニーズ」は何か?
「何が欠けているか」「何をどのように」と浅い知恵を張り巡らして取り組みますとおのず
と見えてくる「指南方法」があり、それを実践に移します。
当然、受講者は「初心者」の集団ですから、「右に倣え」の応答が多かったように記憶しています。依頼者は、実践の結果の「社員のスキル」が気にかかります。
当然ですが・・・依頼者に申し上げたのは「学びの費用」は自費であるべき・・・結果論。
会社の「行事」として、いやいやご参加では「身に付きません」と依頼者に進言でした。
もう一社は、「マンションディベロッパー会社」の設計部がお相手でした。
「寺小屋」とは何かも、形態・教育水準もインターネットで検索出来る時代です。
そんな中、こちらの企業の依頼者は「代表取締役社長」です。ご兄弟で親の代から業務を継続・展開されています。しかし、何か「壁」にぶち当たっていたのでしょう。
他社の行わない「社員教育」を望まれ、2回の開催となり、2回目は「指定教本」まで示されて「お困りの局面」がはっきりと把握出来ましたので、当方としては好都合でした。
この「連載」においては、「政治的要因」には触れませんが、「沖縄」と言えば「米軍基地」
の関わりがあり、企業側にもその要因に翻弄されているようにも見受けられます。
沖縄県の大手のゼネコン企業にも出向き設計部にて、「実務形式」にて「カリキュラム」の進行もさせて頂き、その後もご支援が継続しています。
沖縄本島北部の市役所・南部の市役所の方々も「建築指導課」以外、「教育委員会施設課」のご参加もあり満席で、熱心に聴講やビデオ収録もありました。
沖縄本島は、南北に約100kmの細長い島ですから、「移動・滞在」がネックとなります。
本島以外にも、「南西諸島・先島諸島」と呼ばれる「宮古島・石垣島」にも赴きました。
特に「宮古島」では「公民館」での「出前教室」ですから、まさに「寺子屋指南」です。
地元の新聞社の方も参加され熱心にご聴講頂いた記憶があります。
「石垣島」では、「大浜信元記念館」での開催と、さらにお一人の為にだけで専門資料の
「船便利用」も含めて出向いた記憶もあり、「石垣牛・郷土料理」に恵まれました。
離島開催では「沖縄県建築士会」の事務局には大変お世話になりました。
日本列島の南北約3,200kmの最南端・最西端までの移動・滞在です。
(R2年7月05日)
構造のわかる寺子屋指南 (その3)
構造のわかる寺子屋指南(その3)
耐震偽装事件から「法改正」となり、全国各地へ出向き様々な「構造のご支援」を開始して、10年以上の歳月を費やしております。また、その「活動」の中に多くなってきた
ものとして「滞在型ご支援」として、「構造のわかる寺子屋指南」があります。
日本列島の南北約3,200kmの移動・滞在ですから「経費」も掛かります。
友人から「滅私奉公」と言われ、なるほど的を得ているなと感心しますが、「企業」として
「利益追求」なら「売上向上」「経費削減」が至上命題となります。
「ボランティア」は精神論・・・成り立つ工夫を実践しています。
「通信販売」も含め、「滞在型のご支援」では「カプセルホテル」の利用が多くなりました。
資金に余裕があれば、仕事でも使えるキャンピングカーの利便性も十分承知しています。
6帖一間を背中にトラックに架装された「キャブコン」タイプでは1,000万円を超えます。
運転席の後席に食卓テーブル・キッチン・TV・家庭用エアコン・トイレ・クローゼットや寝室にベッドも装備され、屋根全面にソーラーパネルを貼り付けて「リチウムイオン電池」を走行充電も兼ねた大容量のディープバッテリーとすればAC100Vが不自由なく安心して使用出来る。自宅環境と同じ・・・「移動執務室」にもなる・・・「夢」です。
庶民の移動は、新幹線・LCC飛行機です。最近になって「自家用車移動」が大変多くなり
走行距離も10万kmに及び、車両チェンジでは「寺子屋教室」向けの移動・執務・宿泊の
出来る少し大きいミニバンとしました。今まで以上に「安全運転」に心掛けています。
唯一、困るのが大都市での「自家用車の駐車代金」が高いことです。
北海道では、村営の長期滞在施設 ”コテージ”があり有効利用も視野に入れています。
陸路移動の大半は、「高速道路」ですが、北海道への「車両持込」は「長距離フェリー」と
なります。関西から北海道へは、「舞鶴」「敦賀」や「名古屋」から「小樽」「苫小牧」への
20時間又は48時間にもなる長時間の「船旅」となり、日本海や太平洋の外洋での航行中は「通信が圏外」となります。
四六時中、インターネット・メールで対応なので「たまには気休め」となります。
(R2年7月15日)
構造のわかる1級建築士 (その4)
構造のわかる1級建築士(その4)
思えば、構造支援を始めて40数年となり、「教育事業」も10年を超えました。
還暦も通り過ぎ、「健康管理」に留意しながら「全国各地」の後進の育成にお役に
立つことに毎日を過ごしております。
「東京・大阪」はいつでも「勉強会」は開催させて頂いておりますが、地方都市に
あっては、「会場の確保」「ホテル」「移動手段」と手配してもご参加者の少ないのに
毎回のように苦労します。自分自身も大阪から鉄路約3時間の日本海側の地方都市の
出身です。「大阪での法令講習」には一泊二日を余儀なくされます。正直、辛かった。
だからこそ、「地方都市」に着目して残りの人生のライフワークとして「地方都市開催」にこだわり、自分自身の苦労の体験を避けてあげたいのです。
来年(R3年)も、全国各地で開催予定ですが、自身の地方都市での苦労から一層の情熱を
傾けて「鹿児島市」「金沢市」「仙台市」「岐阜市」などの開催も模索しています。
他の地方都市でも大歓迎です。我が町での「開催ご希望」がございましたら「アンケート」にて是非リクエストをお待ちしています。
また、セミナー時間を午後のみとした「プチ勉強会」の地方都市開催も模索しています。
「学び方」は人それぞれです。当方の自宅学習の「基本学習編」が大変人気があります。
A4版 / 309ページにも及びますが、学ぶ気持ちの「初志貫徹」さえあれば苦になりません。
お陰様でご好評を頂き着実に「学び」を身に付けて頂きたく願う当方にしてみれば嬉しい限りです。「構造を見直す」ことに目覚めている方があることに感謝しています。
だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。
(R2年7月25日)
構造のわかる1級建築士 (その5)
構造のわかる1級建築士(その5)
思えば、構造支援を始めて40数年となり、「教育事業」も10年を超えました。
還暦も通り過ぎ、「健康管理」に留意しながら「全国各地」の後進の育成にお役に立つ
ことに毎日を過ごしております。
常に、誰も取り組まない「試み」に挑戦し続けております。
昨年(R元年)の秋頃から「移動媒介」である「車両」について新企画を進めていました。
概ね、「春先(2月)」~「秋(10月)」までは2週間ごとに全国各地への「ホテル生活」が
メインの状態で続きますが、今迄は新幹線・LCC飛行機・自動車移動が主体で「健康管理」しながら進めていますが、現在「モバイルオフィス (Mobile Office)」を運用しています。
出来る限り、地方都市での「学び」にこだわるのは「田舎での学びの壁」に疲弊したのが現在の継続をさせてくれる原因です。取り組みのスタイルは、「滅私奉公」であり「去る者は追わず来る者は拒まず」を大前提にボランティア精神なのです。
「構造の理解が大切である」ことを知ったのは一級建築士の免許証を頂いたのに「自分で構造計算が出来ない」ジレンマでした。きっかけは何でも構いません。
「知らなかった」部分に目覚め、補強していく事の大切さです。
日々全国各地の色々な方々からのメールもあり「地方都市での学び」にご支援出来るようモバイル体制を整える準備を決断したのです。まさに「寺子屋教室」そのものです。
全国各地の「構造を見つめ直す」ことに目覚めている方があることに感謝しています。
だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。
(R2年8月05日)
モバイルオフィス (その6)
モバイルオフィス(その6)
思えば、構造支援を始めて40数年となり、「教育事業」も10年近くなりました。
還暦も通り過ぎ、「健康管理」に留意しながら「全国各地」の後進の育成にお役に立つ
ことに毎日を過ごしております。
私の大好きな言葉、「学びに終着駅なし」・・・いつも心に秘めています。
地位や名誉などには無欲です。元気で人生のライフワークを邁進したいだけです。
今年(R2年)3月から運用開始したのが「モバイルオフィス (Mobile Office)」です。
モバイルオフィスとは、外出先や自宅など、オフィス以外の場所でも、モバイル機器や
ネットワーク技術を駆使してオフィスに近い環境を実現すること。・・・場所を選ばず
オフィス環境を得ることで、働き方の幅が広がることになるのです。
まさに、「ワーケーション」の実践となっています。
そのために「ステーションワゴン」に自宅の執務室と同じAC電源環境を整えたのです。
ソロ移動時には「昇降テーブル」を車内に配置し自由高さ調整の「執務机」です。
当然、「少し大きい複合機」も搭載し、「ADFスキャン・コピー」も可能にしています。
全国移動時の「通販」にも対応可能なように常に「車両に在庫」をご用意しております。
快適化のため、「実践」→「改善」をしばらく繰り返す予定です。
誰も取り組まない「試み」に常にチャレンジするのが「ライフワーク」となっています。
そして、いよいよ2021年には定期勉強会以外に本格的に「寺子屋教室」を各地方都市の
公共施設等をお借りして、「手取足取りの構造計算の手ほどき」にチャレンジいたします。
早春の寒い時は「南の温暖な地方」、夏の暑い時は「北海道に長期滞在施設」の利用です。
地方都市での「学び」に重要なのは「構造の理解が大切である」ことです。きっかけは
何でも構いません。「知らなかった」部分に目覚め、補強していく事の大切さです。
全国各地の「構造を見直す」ことに目覚めている方があることに感謝しています。
だからこそ「構造のわかる1級建築士」の見つめ直しをテーマに論評しているのです。
「学びに終着駅なし」です。ともにがんばりましょう。